Naturalized Plants of Japan 周りには帰化植物がいっぱい

「セイヨウタンポポ」や「クローバ(シロツメクサ)」を代表として、私たちの身近にみられる草花の多くが「帰化植物」です。

帰化植物

1. コスモス(キク科)Common cosmos Cosmos bipinnatus 2. コメツブウマゴヤシ(マメ科)Black medick Medicago lupulina
3. コバンソウ(イネ科)Large quaking grass Briza maxima  4. ムラサキツユクサ(ツユクサ科)Spiderwort Tradescantia ohiensis 
5. オオイヌホオズキ(ナス科)Black nightshade Solanum nigrum 6. オオイヌノフグリ(オオバコ科)Commonfield speedwell Veronica persica
7. タチイヌノフグリ(オオバコ科)Corn speedwell Veronica arvensis 8. ヒメオドリコソウ(シソ科)Red deadnettle Lamium purpureum
9. カラスムギ(イネ科)Wild oats Avena fatua 10. マツバウンラン(オオバコ科)Oldfield toadflax Linaria canadensis
11. ノボロギク(キク科)Common groundsel Senecio vulgaris 12. マルバハッカ(シソ科)Round-leaved mint Mentha suaveolens
13. ホウキギク(キク科)Annual salt-marsh aster Aster subulatus 14. セイヨウヒキヨモギ(ハマウツボ科)Yellow baltsia Parentucellia viscosa
15. タカサゴユリ(ユリ科)Formosa lily Lilium formosanum 16. ハナハマセンブリ(リンドウ科)Lesser centaury Centaurium pulchellum
17. ヨウシュヤマゴボウ(ヤマゴボウ科)Common pokeweed Phytolacca americana


「 帰化植物 」について

「帰化植物」とは「人間の活動によって外国から持ち込まれ、野生化した植物」を指しますが、
・観賞用や食用などの栽培を目的として、外国から意図的に導入された植物が栽培区域を超えて野生化したもの、
・外国と行き来する人や物に種子などが付着したり紛れ込んだりして、知らぬ間に運び込まれて定着したもの、があります。
 ただし、
 その植物がいつの時代に日本に定着したかによって、「帰化植物」とするかどうかについては様々な見解があるようです。

「帰化植物」はどんな場所にも侵入して定着する「強い外来雑草」というイメージがありますが、
「帰化植物」の多くは、人為的に自然環境が壊された土地に定着する傾向にあるので、
「帰化植物の侵入・定着の状況」は「環境破壊の程度を表す指標」ともいわれています。

また、経済・産業活動がグローバル化し、国際間の交流が盛んになったことによって、 「外来生物」と同様に「帰化植物」も、固有の生態系に大きな影響を及ぼしてきていることが問題となっています。
元の生息地にあれば「在来種」である植物が、人間の活動によって「帰化植物」となり、嫌われていることを考えると複雑な気持ちになります。

この地球上になくてはならない「植物たち」を上手に守っていけると良いですね。

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